【長野】北アルプスを一望。木のぬくもりにつつまれる安曇野ちひろ美術館。

ちひろ美術館と安曇野

6月初旬、梅雨に入ったばかりの長野は安曇野、松川村。
JR松本駅から大糸線にゆられて約35分、のどかな田園風景広がる信濃松川村駅を最寄り駅とし、
美しく流麗な北アルプスの山々を借景に、田園風景広がる地に佇む、安曇野ちひろ美術館。
その建物は、安曇野ちひろ公園がぐるりを囲み、美しい自然、景観を邪魔することなく、まるで安曇野の土地と一体となったかのような、美しく、素朴でやさしい美術館です。

信州は、画家であり絵本作家である いわさきちひろ (1918-1974の両親のご出身の地であるとともに、東京出身のちひろ自身も戦時中の疎開先として松本市に暮らし、終戦をむかえた地。
画家として成功してから構えたアトリエは、信濃村の黒姫高原にあり、毎年訪れては制作に没頭したそうです。
いわさきちひろの人生にとって、そして 彼女の画業にとって、切り離すことのできない地であり、彼女の心のふるさとと言えるでしょう。

老若男女みんなが楽しめる、安曇野ちひろ美術館の見どころ

そんな、ちひろに縁のある地に1997年に建てられたこの美術館。
館内の作品だけではなく、広大な土地に広がる美しい安曇野ちひろ公園があり、再現された数々の ちひろに縁のある建物や広場などが点在し、見ごたえたっぷり。
私はひとり旅で訪れましたが、館内に併設されたカフェでのお茶の時間も含めて4,5時間は滞在したでしょうか。
時間が許せば、もっと滞在したかったくらいです。丸一日は楽しめるのではないでしょうか。
そして、小さなお子様のいるご家族さんには特にオススメです!
館内には赤ちゃんがゴロンと横になったり、遊べるコーナーがあったり、いたるところに休憩できるベンチやスペースがあります。
美術鑑賞に疲れたら、すぐに腰掛けて休憩することができ、お年寄りの方や、乳幼児のお子さん連れの方にも配慮されているように感じました。
普通の街中にある美術館にはない、小さなお子さんや赤ちゃん連れのお母さんお父さんも楽しめる工夫がいっぱい!
また、国内外の絵本を集めた絵本室があり、芝生広がるテラス席のあるカフェがあり、
安曇野の一日をアートと美しい自然とともにゆったり過ごすにはもってこいです。

安曇野ちひろ美術館、「ちひろ館」1−7、「世界の絵本館」8−11について

館内には老若男女みんなが楽しめる工夫がいっぱいの、11の見所があります。

  1. 展示室1
    いわさきちひろの仕事として、代表作や絵本の原画、初期の童画、油彩などの展示は、いわさきちひろの画業全体を俯瞰して拝観することができます。1973年、ベトナム戦争へのちひろの思いが筆を走らせた、「戦火の中の子どもたち」の絵に胸が詰まりました。戦争を知らない子供達へ、大人たちへ、ずっと受け継がれていくべき作品、傑作の一つだと思います。
  2. 展示室2
    いわさきちひろ ゆかりの品々の展示は、時を経て今もなお色褪せない、上品で可愛らしい、いわさきちひろのセンスの光るおしゃれなファッションを楽しめます。
    そして素描やスケッチ、影響を受けた画家の作品などの展示は、絵画と映像を通して戦争を経験し、最初の夫を亡くしたこと、新聞社での仕事、政治活動、二度目の結婚、出産、育児、絵本に携わり、二度の海外旅行、世の子供達の平和と幸せを願って描き続けた、 いわさきちひろの人生の光とかげを感じることができます。
  3. 子供の展示室(トットちゃんの部屋)
    「窓際のトットちゃん」(黒柳徹子 著、いわさきちひろ 絵 1981年)の世界を体験できる、電車の教室の一部が再現されています。こちらで、子供のためのワークショップなども行われるそうです。
  4. 絵本の部屋
    いわさきちひろの作品を始めとし、国内外の3000冊の絵本が楽しめる図書館。読みたい絵本がたくさん。ついつい長居してしまいます。
  5. ミュージアムショップ
    いわさきちひろやコレクション作家の複製画や、ポストカード、イラスト入りのクッキーや、陶器まで。絵本、おもちゃ、画材など、センスの良いグッズが並びます。
  6. 子供の部屋
    あかちゃんや小さいお子さんがゴロンとなったり、木や布のおもちゃで遊ぶことができるスペース。あかちゃんや、小さいお子さん向けの絵本も楽しむことができます。お母さんお父さんもホッとできそうな、素敵な一角でした。
  7. 絵本カフェ
    雄大な北アルプスを望む、絵本カフェ。絵本を読んだり、お庭で遊んだり。光溢れるやさしい空間で、地元のお野菜を使った、こだわりの軽食やスウィーツが楽しめます。
  8. 多目的ギャラリー
    ちひろ公園の緑と光の降り注ぐ素敵な空間。企画展や、ワークショップなどが随時開催されるそうです。私が訪れた時は何もされていなかったので、贅沢な空間でお昼寝をしている方がいらっしゃいました。
  9. 展示室3・4 世界の絵本作家
    世界の絵本作家の原画が展示されています。西巻茅子さんの「私のワンピース」(1969)やエフゲーニー・ラチョフの「てぶくろ」(1950)や武田美穂さんの「となりのせきのますだくん」(1991)の原画 など など
  10. 展示室5 絵本の歴史
    絵本とイラストレーションの創世記から20世紀初頭の現在に至るまで、歴史に関わる作品・資料が展示されています。
  11. テラス
    安曇野ちひろ公園を眺めながら休憩できるスペース。テラスに、寝そべることができる大きな椅子が並び、少し休憩したり、読書をしたり、のんびりくつろげそうです。

 

晴れた日は、芝生でピクニックするもよし♪
いわさきちひろの人生を作品とともに感じながら、
ちひろが愛した田園風景を、風を、光を、存分に体いっぱい吸い込んで、思索にふけるもよし♪

随所にやさしさが溢れていて、子供達は本物のアートに触れながら、のびのびとすごすことができます。私は、安曇野の美しい自然とともにある、このやさしさがいっぱいつまった美術館が大好きになりました。
いわさきちひろさんが生きて この美術館を訪れたら、どんな感想を抱くでしょうか。きっと、彼女の意志が継がれているこの美術館を嬉しく思うのではないでしょうか。

ゴールデンウィークの観光ラッシュを過ぎ、子供達は夏休みを目の前にして、雨とともに どの土地も観光は、ほんの少しだけ小休止、一休みといった感じでしょうか。
安曇野は梅雨の時期とはいえ、5月のような爽やかな風と澄んだ空気に包まれていました。
6月の長野旅、おすすめです。

 

安曇野ちひろ公園の記事はこちら!

 

information 安曇野ちひろ美術館

住所 長野県北安曇野郡松川村西原3358-24
TEL 0261-62-0772 テレフォンガイド 0261-62-0777
開館期間:3/1〜11/30 (冬期は休館 12/1〜2月末日 その他 展示替えのため、臨時休館もあり)
開館時間:9:00〜17:00( ※GW、お盆は18:00まで)
休館日:第2・第4 水曜日( ※祝休日は開館、翌平日休館)※GW、8月は無休
入館料:大人800円 高校生以下無料
アクセス:
電車→JR大糸線「信濃松川駅」より約2.5km。駅からタクシーで5分、レンタサイクル15分(☆オススメ)、徒歩30分。
車→長野自動車道「安曇野I.C.」より約30分

website    http://www.chihiro.jp/

 

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