【鹿児島】晴れ、ときどき桜島。丘の上の長島美術館。

大理石の小さな美術館

錦江湾と桜島、鹿児島市街を一望できる丘の上にある長島美術館。
鹿児島県の長島企業グループによって設立、1989年に開館されました。

桜島と市街を借景にした南国のゆったりとした時間が流れる庭園には、亜熱帯樹がのびのびとそびえ立ち、それらと優しく調和した国内外の作家の彫刻作品が点在します。

館内の造りは大理石仕様で少し緊張感がありますが、スタッフの方々が親切であたたかい雰囲気で和みました。
館内常設展では黒田清輝をはじめとする鹿児島出身の作家による絵画作品や、エコール・ド・パリとその周辺の海外作家による絵画作品や彫刻作品、アール・ヌーボーのガラス作品を楽しむことができます。

小規模で小品ながら粒ぞろいで、心に残る作品がきっと見つかることと思います。
有名どころでは、国内の作家に 黒田清輝、藤島武二、和田英作、有島生馬、東郷青児、海老原喜之助など。海外の作家に シャガール、ユトリロ、セザンヌ、ボナール、モディリアニ、ローランサン、ブラック、カンディンスキー、ミロなど。そのほかロダンやルノワールの彫刻作品なども。個人的にシャガールの「花嫁と花束」シリーズの1926年に描かれた美しい淡い青の作品がとても印象的でした。清らかさと瑞々しさと不安が入り混じった不思議な作品で、今まで観たどの花嫁の作品よりも心に残りました。

また薩摩焼の歴史とともに拝観できる陶磁器の見事なコレクションは、薩摩焼発祥のこの地ならでは。圧巻でした。
館内全ての作品は企画展とともに1時間ほどあればしっかり観ることができるので、作品数の多さに心せかされることもなく、ゆっくりじっくり拝観できました。

派手さはないですが、一つ一つの作品と静かにじっくり向き合うことができる美術館でした。

高台の美術館

JR鹿児島中央駅より西の高台へ。

駅からはタクシーで5分ほどですが、駅前繁華街からすぐに急な坂道をぐんぐん登り、霊園を横目に、あっという間に鹿児島市街地を一望できる高さまでやってくると、背の高いヤシの木と、2匹の獅子がお出迎えしてくれます。

庭園と桜島。

晴れた日は、長島美術館の庭園から桜島を一望することができます。
この日はあいにくの曇り空。うっすらと山の稜線が見えるような見えないような。よく晴れた日に、ときどき顔を出してくれるそうです。

鹿児島の街を一望して。

ときどき、海からの湿った風とともにパラパラとミストのような霧雨が頰を撫でます。南国のかおりがします。

庭園は、彫刻美術館。

美術館の庭園は、桜島や市街地の借景とコラボするかのような25の彫刻作品を楽しむことができます。


中でも印象的だったのが、

「想」竹 道久

「眼の城 ’89」新妻 實

「潮風」大畠 久

「平和」山田 正治

鹿児島、そして鹿児島市は1945年の空襲で甚大な被害を被っており、当時、市街のほとんどが焼失したそうです。
作品は 鹿児島市街を見下ろし、そっと街を見守っているかのようでした。

眺めの良い喫茶室

館内2階に併設されているカフェ。
大きな窓からの眺望が素晴らしく、庭園の木々と鹿児島市街を贅沢に見下ろします。よく晴れた日は桜島も!

喫茶メニューは、コーヒー、紅茶、ハーブティー、スムージー、ケーキ、パスタなど。
この日いただいたのはチョコレートケーキと一口ガトーショコラにコーヒー。とても美味しくいただきました。
(※時期ごとに変更があるようですので、メニューや営業時間等はウェブ等でご確認ください。)

 

南国の風を感じる小さな美術館。主に鹿児島に縁のあるアートの魅力を静かにじっくり味わうことができました。
あいにくの曇り空でしたが、よく晴れた日は桜島が姿をあらわして、長島美術館日和なのだろうな、と時が経ってもこの時のことが思い出されそうです。

 


長島美術館

営業時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:火曜日(祝日のときは翌平日)
入館料:常設展  /  一般 ¥1,000 高校・大学生 ¥800 小・中学生 ¥400 シニア ¥500
住所:〒890-0045 鹿児島市武3-42-18
アクセス
鹿児島中央駅から5分(無料駐車有)
JR鹿児島中央駅下車、西口より車で5分
バス鹿児島中央駅東22番乗り場から、鹿児島交通(11,13,17,18,20,22,27,30,33番)、
南国交通(武岡ハイランド、西郷団地行き)、各々武中学校下バス停下車、徒歩20分(急な上り坂あり)
website: http://www.ngp.jp/nagashima-museum/


授乳室はありませんでしたが、館内ロビーに ちいさな絵本コーナーがあり、小さなお子さんが休憩できそうな一角があります。
またバリアフリーについては、車椅子での来館がスムーズにできるような工夫が随所にされています。


 

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