【フィンランド・旅のきれはし 11 】ヘルシンキの図書館めぐり1

ヘルシンキで出会った図書館のこと

ヘルシンキでは、街の図書館にとてもお世話になりました。大きな大学図書館も、街の小さな図書館も、それぞれに個性豊かで、居心地よく過ごせる工夫がいっぱい。

機能性はもちろんのこと、それ自体が空間芸術の美の結晶のようでした。それは決して奇をてらったものではなく、フィンランドの自然を大切にするライフスタイルから生まれた、街に溶け込んで、自然を思い出させてくれるような、どこか素朴でぬくもり溢れたもの。

毎日でも通いたくなる居心地の良さの秘密は、モダンでありながら、この自然を感じる北欧モダンの、どこか有機的な建築デザインやインテリアデザインにもあるのかもしれません。
また、ところどころに遊び心がちりばめられたり、少しの前衛的なスパイスが織り込まれ アクセントになっている、シンプルなだけでない そのスタイルには、訪れるたびに新たな発見があって、ハッとさせられます。

ヘルシンキ内だけでも数ある図書館の中でほんの4ヶ所だけですが、人々の生活に寄り添う図書館の魅力について、写真やイラストとともに 綴ります。

ヘルシンキ図書館マップ

 

1. Kaisa House
ヘルシンキ大学メイン図書館
Helsinki University Main Library

ヘルシンンキ地下鉄ヘルシンキ大学駅 ( Metro Helsingin Yliopisto ) 直結の、ヘルシンキ大学のメイン図書館。
こちらの大学図書館は、ヘルシンキ中央駅やヘルシンキ大聖堂からも徒歩圏内。ヘルシンキの中心部に位置する、フィンランドで一番大きな大学図書館だそうです。(周辺マップはページ下部へ)
ヘルシンキ大学の学生でなくとも 一般の方も利用可能で、ヘルシンキの日常の一部分、様々な図書館模様を垣間見ることができました。

ヘルシンキの趣ある街並みに溶け込んだ、レンガ造りとモダンなグラフィックの美しい対比が、パッと目を引きます。写真は、建物西側、Vuorikatu(ヴオリ通り)2Fエントランスから。図書館自体は建物の2Fから7Fまで。2Fにはブックカフェ(Cafe Gaudeamus Kirja & Kahvi)、1Fにはインテリア雑貨ショップ、地下にはスーパーマーケットが入っていました。こちらのブックカフェもまた素敵で素敵で。コーヒーブレイクにおすすめです!

光を集めたような、建築とそのインテリアの美しさ

こちらの図書館は、2007,8年に実施された建築コンペを勝ち取った、AOA ( Anttinen Oiva Arkkitehdit Oy フィンランドのデザイン会社 ) によってデザインされました。代表は、Vesa Oivaと、Selina Anttinen、インテリアデザインは、Teemu Hirvone です。最先端の図書館建築として注目され、数々の賞を受賞し、Kaisa Talo (Kaisa House) の名で知られるこの図書館は、2012年に開館しました。

周囲の街並み、景観を損ねない煉瓦造りの外観から、館内に一歩足を踏み入れると一転。美しい曲線を描いた白の近未来的かつ有機的な形が、生命のうねりのような動きを作り、そしてそれらに沿って集結する光の造形に目を奪われます。

吹き抜けの大きなカーブを描いた窓からは、自然光がやさしく降り注ぎ、正面のヘルシンキの古く趣ある街並みが目に飛び込みます。フレーム越しにみるそれは、美しい絵画のようでした。
古と新の融合、そして自然と人のコラボレーション。

自然光を存分に取り入れて。
館内そこかしこに光が集まる、開放的な空間。

座り心地の良い椅子たちと

館内には座り心地の良い椅子がたくさん。
その中でも思い出深い椅子たちが、
ロンドン出身のデザイナー、ジャスパー・モリソン / Jasper Morrison(1933-)デザインのHal wood(Vitra.社)、フィンランドのデザイナー、イルマリ・タピオヴァーラ / Ilmari Tapiovaara(1914-1999)デザインのDomus chair(Artek社)の椅子たち。
またフィンランドのインテリアデザイナー、ィユウリョ・クッカプロ / Yrjö Kukkapuro(1933-)デザインのKaruselli ( lounge chair )(Artek社)がドラマティックな空間に溶け込んでいる光景も見ることができました。

滞在当時は椅子のことを全く知らなかったのですが、あまりにも椅子の座り心地が良かったので、受付カウンターの方にこちらの椅子の名前をお聞きしたところ、椅子とデザイナーさんの情報の資料を印刷までしてくれて教えてくださいました。司書さんのご親切に、そして熱心さに感動したのはこの図書館での幸せな思い出の1つです。

それにしても 巨匠のデザイナーズチェアがそこかしこに垣根なく溶け込んでいるなんて。こんな座り心地の良い椅子とともにすごせるなんて、なんて贅沢なのことでしょう..と、幸せをかみしめました。

写真が少なくて全てお伝えできないことが残念ですが、この図書館内にたくさんある読書スペース(自習スペース)は、それぞれに個性のある空間の演出がとても自然になされていました。全体的に有機的北欧モダンの統一感は崩さずに その中でも様々な雰囲気や色みがあり、また それぞれに魅力的で、まるでインテリアの博物館のようでもあるように感じました。
この様々な顔を持った素敵なインテリアデザインを楽しみつつ、その日の気分に合わせて自分だけのお気に入りのスペース、そしてお気に入りの椅子を見つけるのも楽しそうです。

 

 

Pienet maailmat / Small worlds (with Terhi Ekebom) 2012
Jenni Rope

3F壁面のアート。フィンランド出身のアーティスト、Jenni Rope(1977-) の作品だそうです。
かわいかったです!

このほかにも館内にさりげなく飾られたアート作品たちには遊び心が息づいていて、来館するたび 元気をもらえました。
何度訪れても 新しい発見がありそうです。またぜひ、再訪したいです。


1.ヘルシンキ大学メイン図書館
Helsinki University Main Library, Kaisa House
(Helsingin yliopisto pääkirjasto, Kaisa talo)

住所:Fabianinkatu 30, Helsinki
(もしくは、Kaisaniemenkatu 5 または、Vuorikatu 7 入口が4つほどあります。)
開館時間:Service desk  月ー金曜日 10:00-19:00, 土曜日 11:00-17:00
アクセス : 地下鉄ヘルシンキ大学駅 ( Metro Helsingin Yliopisto ) 直結
または トラム Kaisaniemenkatu 下車すぐ
または ヘルシンキ中央駅より、東へ徒歩10分ほど
Websitehttp://www.helsinki.fi/kirjasto/en/library-locations/main-library/


図書館併設のブックカフェ
The book café Gaudeamus Kirja & Kahvi
(Kaisa Talon Kirja & Kahvi)

住所:Vuorikatu 7, Helsinki
ヘルシンキ大学図書館と同じ建物の 2F (Kaisa Talo, Helsingin yliopiston pääkirjasto 2F)
営業時間 : 月 – 金曜日 09:00 – 20:00 土曜日 11:00 – 17:00
( ランチタイム : 月 – 金曜日 : 11:00 – 15:00 土曜日 : 12:00 – 16:00 )
※ Webなどでご確認ください。
Websitehttp://www.unicafe.fi/en/well-kaisa-talo/#/5

何気なく貼られていた ポスターのデザインも かわいかったです。


▼ Kaisa House 周辺 MAP

ヘルシンキ大学メイン図書館 周辺は、歩いていける観光スポットがたくさんです♪

 


 

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