【フィンランド・旅のきれはし 14 】ヘルシンキの図書館めぐり4

ヘルシンキ、パシラ中央図書館 / Pasilan Pääkirjasto へ。

ヘルシンキの図書館巡り、4ヶ所目は ヘルシンキ中部、パシラ東地区/ Itä-Pasila に位置する、パシラ中央図書館 / Pasilan Pääkirjastoです。
ヘルシンキ中央駅から鉄道(VRなど)で一駅のパシラ駅から徒歩5分ほど。
トラムなら、中央駅から9番でメッスケスク / Messukesku というトラム停車駅まで、25分ほどです。

1986年に開館し、リクハルディン図書館に代わり、2006年よりヘルシンキ市の中央図書館(Main Library) としても機能しているとのことで、大きな図書館でした。
週に数回、フィンランド語の無料講座も開講しているそうです。

建築デザインは、アアルトの弟子、カールロ・レッパネン氏

建築デザインは、フィンランド出身の建築デザイナー、カールロ・レッパネン / Kaarlo Leppänen (1929-2005)。
1956年1975からまでは20世紀近代建築の巨匠、アルヴァ・アアルトの建築設計事務所のチーフデザイナーとして活躍します。アアルト設計事務所時代は、アアルトの代表作の イマトラ市にあるヴォクセンニスカ教会 / Vuoksenniskan kirkko,(1958)、そしてフィンランディアホール / Finlandia-talo(1971) も担当しました。
1975年に独立し、フィンランドの多くの住居、学校、商業施設の建築デザインを手がけます。

代表作に、

  • ヴァルケアコスキ市カルチャーセンター / Valkeakosken kulttuurikeskus (1973)
  • ヴァンター市 警察署 / Vantaan oikeus- ja poliisitalo (1988)
  • コッコラ市図書館 / Kokkolan kaupunginkirjasto (1988)
  • ピエクサマキ市 警察署 / Pieksämäen oikeus- ja poliisitalo (1989) など。

ヘルシンキ都心にある、フォーラムショッピングセンター / Kauppakeskus Forum (1985)も彼の設計、デザインだそうです。

拡張する近未来的な世界観。

パシラ中央図書館の建物は2階建。1階には なんと突然噴水が登場します。その上は吹き抜けになっており、この噴水を中心に本の波が広がります。天井はそう高くないのですが、明るく解放感があります。

一見、少し外観も内観も近未来的な無機質さがあるのですが、その中にも有機的なうねりがあり、なんだか生きているみたい。建物が拡張し続けているような、不思議な空間でした。
この図書館があるパシラ東地区も、パシラ駅付近がピロティ式の少し入り組んだ近未来的な景観になっていて、図書館は この駅前の雰囲気にとてもマッチしているように感じました。

ヘルシンキ市の中央図書館として、ヘッドオフィスなだけあって蔵書も多そうで多種多様な本があるように感じました。
そして図書館めぐり4ヶ所目にして初めて、日本の書籍コーナーがあって嬉しくなりました。漫画や小説、料理の本まで!少しでしたが 日本の書店にきたような錯覚に、懐かしさがこみあげます。滞在当時、ほんの数ヶ月ですが 日本語からゆるく離れてみて、日本語のことを改めて好きだなと感じ、また日本語の良さも実感しました。改めて素敵な言語だなぁと尊敬するようになりました。日本語をはじめ フィンランド語や英語も 楽しみの中で学んでいきたいなと 思いました。

駅周辺の街並み


駅前の近未来感も、道一筋抜けると緑が多く取り入れられ、ホッとします。

パシラ、街あるき。

ヘルシンキ中央駅からは一駅のパシラ駅。ハブステーションとして利用者は多く、この駅から路線が分かれます。構内は広く、近代的な内装です。

現在(2017年)、パシラは都市開発計画が進められており、2019年には、駅直結のTripraという(フィンランドで一番大きな規模になる予定の)大型ショッピングモール、その他 商業施設などが竣工予定だそうです。勝手ですが、少しくだびれた感じのこの駅前が変わっていくことが なんだか少し寂しいような気もします。

パシラ駅からヘルシンキ中央駅方面、南側の眺め。
パシラ駅は準急も特急もVRも全ての列車が停車します。

駅前のバス停。

図書館のあるパシラ東地区、駅東側の一角。オフィスやアパートメントが立ち並びます。


駅東側のピロティ(?)形式の地上2階部分。
オパスティンシルタ / Opastinsilta という通りなのですが、フィンランド語の「silta」は「橋」という意味で、なるほど橋のように2階部分に街が広がっています。少し寂しい感じの、無機質な、不思議な景観でした。
高架下(?) (地上階部分)にも街が広がります。
緑が多くて素敵。


駅から東へ15分も歩みを進めると、どんどん長閑になっていきます。
街ゆく人の国籍は様々のようです。穏やかで静か。近くにモスクがあり 移民の方が多い印象を受けます。

パシラ東地区公園 / Itä Pasilan Puisto


野生のうさぎ(rusakko) が♡

広々と ゆったりとした公園。芝生に寝転んで日光浴をする方も。

バスの便も多く、トラムも通っているので、利便性も高そうな印象です。

ジムやサウナのある屋内スイミングプール。
マケランリンテ スイミングプール / Mäkelänrinteen uimahalli。


この先は、サッカー球技場、植物園、コミュニティガーデン、大学図書館などがあり、そしてこの方角のさらに先にはアラビアファクトリーがあります。

こうしている現在も都市開発が進み、街は変わり続けていることと思いますが きっとフィンランドの人々が大切にしている根底にあるもの、自然を上手に取り入れたまちづくりは変わらないような気が勝手にしています。
またパシラ中央図書館とともに、変わりゆくパシラの街を見に行って、のんびり歩いてみたいです。

生活の中の図書館

街ごとにいろんな物語があって、そこに溶け込むように図書館があって。
観光地を少し離れたこの街を歩いて、当たり前のことなのですが、ヘルシンキの街にもどの街にも日々の生活があり、図書館は街の人々の生活の一部、そして人生の一部であることに気づかされました。

フィンランドの図書館。今回出会えたのはヘルシンキで数ある中の ほんの4ヶ所だけでしたが、どの図書館も街に溶け込むような素晴らしいデザインで、利用する街の人々の生活や人生の一部分を喜びを持って彩るために、また、心地よくすごせるように 様々な創意工夫がなされていることからは、文化、芸術、教育を大切に想いリスペクトしていることが伝わってきます。それをごく自然なこととして 肩肘張らずに営まれている様子、素敵だなと思いました。

ヘルシンキには今回お伝えした4つの図書館以外にまだまだ たくさんの魅力的な図書館があります。
今後もフィンランドにある図書館の様々な物語を知ることができたら いち旅行者の視点からですが その魅力を書き留めていけたらと思います。

ひとまず 夏のヘルシンキ図書館巡りはこの回でひとくぎりとさせていただきます ☆彡


ヘルシンキ図書館マップ / information


4. パシラ中央図書館
Pasila Library / Pasila Pääkirjasto

住所Kellosilta 9 00520 Helsinki
開館時間:月ー木曜日 9:00-20:00, 金曜日 9:00-18:00, 土曜日 10:00-16:00
(休館の場合があります。ウェブなどでご確認ください。)
アクセス :
【ヘルシンキ中央駅 / Helsingin pää rautatieasema から】
列車で 一駅(約5分)Pasila駅 下車、徒歩5分ほど
トラムで 7番か9番で(約30分弱)メッスケスク / Messukesku停車駅 下車、徒歩2分ほど
【Hki バスステーション / Hki linja-autoasema から】
バスで 848番(約10分) Pasilan asema 停車駅 下車、徒歩5分ほど
Websitehttp://www.helmet.fi/

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